一番最初に飼った文鳥は弥富文鳥だった。
それはずっとずっと昔、
まだ百貨店の屋上にペットショップやミニ遊園地があって、
ペットショップには普通に弥富文鳥が沢山いた時代。
私が最初に飼ったペットの弥富文鳥のブンブンは大阪梅田阪急百貨店屋上のペットショップの小鳥売り場で、桜文鳥の若鳥として、15羽位で一つのゲージに入れられていた。
もうとっくに、その百貨店屋上のペットショップは無くなってしまった。悲しい。
犬猫鳥熱帯魚等、広くて色々扱っておられた。
小鳥に詳しいおじさんが売り場を担当してて、文鳥を買う時も買った後も気軽に相談出来た。
あの頃は全てが平和だった気がする。おじさんは何年も売り場にいたし、
人々も健康で希望も有ったし、未来は明るいと思ってた。日本経済は成長していた。
文鳥にはお洒落な名前を付けようと思っていたのですが、
仮名で「ブンちゃん」と呼んでいたら、何故かそのまま定着してしまった。
ブンブンは文鳥のオスらしいプライドの高いとても良い文鳥だった。
若鳥で買ったので、手乗りにはならなかったけど、遊びには付き合ってくれた。
ブンブンはひとりで潜り遊びをするのがすきで、敷紙にしてた新聞広告の紙でとても楽しそうに盛り上がって遊んでいた。
手乗りじゃなかったけど、ブンブンは人生を謳歌したとおもう。
青菜も好物で一羽で凄い量を食べてた。
ブンブンは病気知らずで13歳まで一度も病院のお世話になる事は無かった。
その頃には、白内障気味で視力は落ちていたけど、日常生活には支障は無く、ブランコを揺らすと突ついて遊んでくれた。
止まり木にもなんとか自分で止まれてた。
そして、もうすぐ14歳って時に亡くなった。
大往生だとおもう。
当時インターネットに「文鳥お達者倶楽部」と言うサイトがあって、
ご長寿文鳥さんを載せてくれていたのだ。
知ってる人居るかなぁ?
ブンブンも載せて貰いたかったけど、サイトがいつの間にか無くなっていた。
ブンブンが素晴らしい文鳥だったので、次に文鳥を飼う時も弥富文鳥がいいなぁと能天気に思ってました。
でも、百貨店の屋上のペットショップだけでなく、弥富文鳥農家も無くなってるみたいで、弥富文鳥の入手は困難になってしまった。
10年くらい前かな?一度、弥富の近くにたまたま行く機会があり、ちょっと足を伸ばして弥富と言う地名の場所まで行ったのですが、田んぼか畑の合間にポツンポツンと二階建ての民家があるごく普通の田舎街で、文鳥っぽい要素は見当たらず、ここから自分個人で弥富文鳥を譲っていただけるお家を見つけるのは、かなり厳しそうと思いました。
本気で役所とかに行って聞けば、また違うかも。
私は通りすがりだったので。
とにかく、私が初めて飼ったペットは弥富文鳥のオスのブンで、13歳も元気で居てくれた事にとても感謝です。
美しくまとめたいけど、最後にちょっとだけオカルト要素入れて良いですか??
弥富文鳥のブンブンは、桜文鳥さくらが亡くなった時に、さくらを迎えに来てくれました。
生きてた時期が違うので、さくらとは面識が無かったのに少し不思議です。
ブンブン自身も亡くなってからもう随分と経っているのに、不思議でした。
以上、信じるか信じないかは貴方次第です。← やりすぎ都市伝説風に。