桜文鳥さくらは2年前に亡くなった。
それからずっと、さくらが死んだ事が納得出来なかった。
さくらがいれば良いのにって、しょっちゅう思ったし、神様に対して、さくらが4才半で亡くなった事を納得してませんから。っていつも思ってた。
さくらは、生まれた時から体が弱くて、よく入院した。
入院して最初の4日間位は1日3本の注射と強制給餌。
いつも大体1週間で退院出来た。
でも、最後の入院では生きて退院出来なかった。
その日は入院中のさくらに面会する為に病院に向かい、面会時間まで、病院の隣のコンビニのカフェコーナーでアイスコーヒーを飲んでいた。
動物病院から携帯に着信があった。
動物病院からの電話なんて、答えはひとつだ。
隣のコンビニに居るので、すぐ行きます。と言った。
さくらの死体は生きている時と同じに暖かかったので、「心肺蘇生して下さい。」と先生にお願いした。
でも、先生は、「もう無理です。」と言った。
さくらがこの世に存在してくれるだけで幸せだったのに。
他には何も望まなかったのに、さくらは死んだ。
私に幸せは無くなったと思った。
そこからずっと、さくらの死が納得出来なかった。
毎日、死を回避出来たルートを考えたり、病院に連れて行った事は実はさくらを長く苦しめたんじゃないか?などと考えたりもした。
先日、急に何か考えが変わった。
ゲームのエンディングを見て、何だか満足してぼーっとしてた時。
唐突に、「私はやるべき事をちゃんと出来た。」と思った。
せっかくここまで読んで下さったのに、ここから若干おかしな話になります、ごめんなさい。
でも、本当に感じた事を書きたいので、、、。
私は、ちゃんとさくらの魂を病院から連れて帰って、天国に見送った。
さくらの魂を病院から連れて帰った事は、上手く説明出来ないけど、
さくらの魂は私と一緒に家に戻った。
そして、家に着いて5分くらいで、直ぐに天国に行った。
私は、「こんなに悲しんでるのに、あっという間に天国に行くなんて、ちょっと薄情なんじゃ無いの?」と思った。
と同時に、「天国とか魂とか、何言ってんの??アタマ大丈夫か自分?」と、混乱もした。
それから約2年、やっぱり私は、ちゃんとさくらの魂を病院から連れて帰って天国に送れたと思う。
自分のやるべき事をやったと、満足感は言い過ぎだけど、誇ってもいいと思える。
生き物はいつか死ぬし、さくらは一生懸命生きたし、さくらも私もとびきり幸せな時間を過ごせた。
今は神様に恨み言を思ったりしなくなった。
こんな前向きめな気持ちは1日か2日くらいしか続かないかもしれないと思ったけど、
また暗く考える日々に戻るだろうとも思ったけど、
もう一週間くらい継続してる。
今は、さくらと私の幸せな時間が宝物だと思える。
さくらもそう思ってると思う。
さくらが大好き。
一緒に過ごした時間は永遠。
さくら